ツバサ・クロニクル
□望みが叶う店
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「けれど働かざる者食うべからずよ。ここにいる間はちゃんと働いて貰うわ。」
女性の怪しい瞳にゆきは少し脅えた。
「そういえばあなたの名前まだ聞いていなかったわね。私は市原侑子。あなたは?」
「あたしはゆきと言います。これから宜しくお願い致します。」
「ゆきね。今日はもう遅いから仕事は良いわ。寝なさい。四月一日この子ゆきを部屋に案内してあげて。」
「あっはい!こちらになります!」
ゆきは四月一日の跡を付いて行き部屋にたどり着く。
「ここになります。」
「ありがとうございます四月一日さん。」
ゆきは四月一日に微笑み掛けると四月一日は少し頬を染めその場を後にした。
ゆきは部屋に入ると、一人で色々考えていた。
自分がいなければこんな事にならかったんじゃないかと。
「皆…ごめんなさい」
今自分に出来る事は復讐をする事。その為には強くならないといけない。
強くならなきゃと心の中で誓った。
そしてこの日からゆきは涙を封印した。