ツバサ・クロニクル

□日本国
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「お母さん聞いて〜聞いて〜あたしまた今日も変な夢を見たの!」

ゆきは楽しそうに母に告げた。

「ゆき今度はどんな夢を見たの?」

幼い頃から不思議な夢を頻繁に見るゆきに母は疑問を感じていた。

「今日は怖い怪物と魔法で闘ってる夢を見たんだけどね、知らない人が助けてくれたんだ〜しかもかっこよかったの!えへへ〜♪」

「ゆきちゃんと現実見て良い人見つけなさい…」

「あたし今別に彼氏なんていらな〜い。今は遊びたい盛りなの。特定の誰かになんか縛られたくないの。」

母は呆れて何も言えなかった。

「あっもうこんな時間…仕事に遅れちゃう;じゃ〜行って来ま〜す!」

ゆきは真っ黒な暗闇に包まれて行った。

「こんな遅くに何の仕事なのかしら…」
心配しそうに呟く母の声はゆきには聞こえなかった。
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