花舞う街で

□苦悶する女
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* 狐の嫁入り雨 *

干ばつの被害に苦しんでいた村人が

"雨乞い"の為に狐の娘を生け贄にして

なんとか雨を降らそうと

村一番の男を婿にしたて

狐の娘を騙して嫁入りさせようと企んでいました

ところが、狐の娘に情が移った男が

「これは罠だから殺されてしまう」

と言い、娘を逃がそうとするのです

しかし狐の娘は、その男を好いていた為

「いいんです」

と言い、人間の娘の姿に化けて

そのまま嫁入りをし

村人たちに殺されてしまいました

すると、雲一つ無い空にもかかわらず

大粒の涙のような雨が降ってきました

空はカンカンに晴れているのに…








 



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