phantomworld

□少女A
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ドドドドッドドドドッ

 


馬を走らせる音が広大な地に響く。




「今日も収穫なし?」


「…あぁ」





もういつものこと。
ただただ壁外に出て、人が死んでいく。意味があるのかとすら思う。





「はぁ…こんな事やっても何もわからない。人が死んでいくだけじゃない」





ハンジも同じ気持ちらしく、不満を呟く。
 



「おい…気を抜くな」




気を抜いたらそこで終わり。巨人に握り潰され喰われる。





そのとき、ハンジが急に馬の足を止める。




「おい!なにしてんだ!」


「リヴァイ…」
 



ハンジは、目を見開き遠く一点を見つめる。





「なに…あれ?」


「は…?」





そこには、無数に群がる巨人の真ん中で、巨人をまた一体また一体と倒していく小さな影。

 


「調査兵団…じゃないよね?」


「…いくぞ」




小さな影に近づく前に群がっていた巨人はすべて死体となっていた。








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