ふたりごと【◇A】【御倉御】
□夢
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「なぁ、倉持」
さっきの夢のせいで働かない頭を必死に動かして課題を進めていると横から気の乗らない声が掛かる。
「んだよ。集中してんだから話し掛けんな。」
「ひっでぇの。…ちょっと休憩しようぜ。」
そう言って後ろから抱き着いてくる御幸。
こういう時はいつも言う事を聞かなくなるので俺も渋々ペンを置き御幸の髪を撫でてやる。
すると首筋に小さな痛みが走る。
「いっ、…おい、みゆkっ…!」
俺の判断が遅く気が付いたら欲情しきった表現の御幸に押し倒されていた。
「…今、そういう気分じゃねぇんだけど…。」
「そのうちそういう気分になるって。な?倉持。お願い。」
「…。」
俺はコイツの甘い声に弱いらしい。無言の承諾をすると御幸は濃くて甘い口付けを落としてくる。
あぁ、勉強の間に飴食ったからか。
熱い吐息と舌を絡ませながら蕩けそうな頭でボーッとそんな事を考えていた。