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□Happy birthday!!! KURAPIKA
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……最近、キルアが私を避けている。

この前にも話しかけたが、
「ごめん、今忙しいから、またあとでっ!」
と言ったっきり、全く話していない。

………やっぱり、…忘れられてるのだろうか………。

キルアと話さないうちに、1週間が過ぎた。……今日は4月4日。

今日も話しかけたら忙しいと言われるのだろうか……。

……でも、今日は……

「…なに暗い顔してんの?」

後ろから久しぶりに聞こえた声がしたので、振り返った。キルアだ。

「…べ、別に、そんな顔はしていない…」

「……ふーん…そうは見えないけど?」

「……だから、違うと言って…」

私が言い終わる前にガサッという音が聞こえ、目の前には大きな花束が出てきた。

「…はいっ」

「………え…」

「……ハッピーバースデーっ!誕生日おめでとう。クラピカ」

微笑みながら花束を私の手の高さまで上げるキルア。

「……これを……私に?」

「……それ以外何があるんだよ」

「……え、……だってキルアは……」

……今日のこと忘れてたんじゃ…

「…俺が何?」

「……いや、なんでもない。ありがとう。嬉しいよ。」

私はキルアが高くあげてくれた花束を受け取った。

……ひょっとして、キルアは…この日のためにいろいろと準備してくれたのか?……

だとしたら、……私はとんでもない勘違いをしていたことになる。

「…ほらっ!あっちでゴンとレオリオも待ってる」

そのまま後ろに回り込まれ背中を押される。

だいたい、キルアは、私たちが付き合ってからの記念日も全てお祝いしてくれた。そんなキルアが、私の誕生日を忘れているわけがなかったんだ。

…ありがとう。キルア。

「…あ、俺の誕生日はクラピカが祝ってよ?俺もしクラピカに忘れられてたら立ち直れねーからな?((笑」

「…そうだな。私もキルアの誕生日にはなにかしないとな……キルアは何が欲しいんだ?」

「クラピカっ!!」←即答

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