Short(log)
□監視
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最近私には困ってる事がある
誰か分からない人物から電話がかかってくるのだ、携帯を解約しても解約したその日に郵便受けの中に携帯が入っている
私は徐々に恐怖を感じ、武装警察真選組に相談する事になった
以前、普通の奉行所に行ったら武装警察真選組の方が良いと言われたからだ
「悪質なストーカー……と、言ったところですかねぇ…」
「そうだな……電話以外の嫌がらせは?」
「特に……あ、でも時々背後から視線を感じるんです……私の思い込みかもしれませんけど……」
そして、今はその嫌がらせについて詳しく聞かれているところだ
「背後から視線を……付いてくるって事ですかィ……こりゃ面倒だ」
「だな……」
呆れたように栗色の頭をした沖田さんと、黒髪の土方さんが話す
「あの……なんとか捕まえれませんか?」
下を向きながらそう言うと、土方さんは私を一度見るとため息をついて頭を掻いた
「まぁ……こっちも手は尽くすさ」
「ありがとうございます……」
土方さんはそう言ってくれた、私はそのまま礼を言った
沖田さんは私の方をボーッと見ていた、その視線が刺さり、私は思わず
「あの……沖田さん……何か?」
と、言ってしまった
沖田さんはそのまま目を細めながら
「知ってやすか?ストーカー被害に合う奴は大抵知り合いが犯人なんですぜぇ?」
と、言ってきた
「え……」
「総悟、そういうのは言うんじゃねぇよ」
私が驚いていると土方さんが私と沖田さんの間に手を置いてそう言った
まるで、そこまで言うな、と言わんばかりに
「…………ったく、土方さんは厳しいですねぇ、ちょっとからかっただけじゃないですかぃ」
沖田さんは、あまり見えなかったが土方さんを見上げて言った
すると、土方さんは少し驚いた様に手を退かした
「……あの……?」
「……あぁ、すまん、コイツの言ったことは気にしないでくれ、そうやって困った顔見るのが好きなんだよ……」
土方さんは沖田さんを指さしながら言ってきた
……困った顔見るのが……なにそれ…ちょっと嫌だ…
そう思っても、警察は警察、私を守ってくれるのに変わりはない
それからは、とりあえず周りに警戒しろと注意され、私は家に戻る事になった
土方さんが止めてから沖田さんの顔が少しだけ怖かった気がしたが、気のせいだろうと思い、特に気に止めなかった