Short(log)

□学生の戯れ
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写真に映っていたDIOを追って、エジプトに向かう途中、三人部屋のホテルに泊まり、学生組の私、承太郎、花京院、大人組のジョースターさん、アヴドゥルさん、ポルナレフに別れる事になった

何度も何度も新手のスタンド使いと遭遇したクタクタになり、私はフカフカのベッドにダイブした


「あ"あ"ーーー……疲れたァ……」

「風呂、入れてくるな」

「ほら、ナマエ、制服のまま寝るとシワになりますよ、と言うかパンツ見える」

「大丈夫、短パンはいてるから」

「そういう問題じゃあねぇだろ」

「いいから起きて下さい」


ベッドでゴロゴロしていると承太郎と花京院に怒られた

私はそのまま渋々起き上がり、脱衣所で部屋着に着替えた


「ほら、これでいいでしょ?二人がお風呂入ったら起こしてね」


荷物を分け始めた承太郎達にそう言い、私は少し仮眠を取ることにした、スタンドは私の体とリンクしている、休んで万全の態勢で挑んだ方がいいだろう

そう口実を思い浮かべて、私はまたベッドに入り、目を瞑った


「ん?……これは……」


花京院が"それ"に気が付かなければ、これからの地獄は始まらなかった


「……承太郎、君、テストで赤点を取ったことあるかい?」

「ん?……まあ、授業は聞かなかったが、赤点は取った事無いな」

「そうか……ならノートは写してないということか……」

「?花京院?」


そんな会話をする二人が気になって中々寝付けなかった

早く寝れば私は逃げられたのかも知れないが、隣で意味深な会話をされて眠れる訳が無い


「なら、ナマエは?赤点は取ったことある?」

「……んー?……ない……でもギリギリだよ、いつも……」


なぜ私が起きていると分かったのか気になったが、私は一応返事をした

すると、それを聞いて花京院が急に私を起こして、机に移動するように言った、もちろん承太郎もだ

そして目を白黒させる私達をよそに、花京院は一人、キリッと眼鏡をかけて


「これから、勉強会を始める!!」


と、宣言した、その言葉に私と承太郎はまるで雷でも落ちたようにショックを受けた

だが、そんな私達を見ても花京院は私達に無理矢理シャーペンを持たせた


「いいかい?ナマエは危ない教科をやって、分からない所があったら僕に聞くんだ、そして承太郎はナマエのノートを写して、僕が分からない承太郎に聞くから」

「お……おう」

「……死ぬよこれ……絶対死ぬ」


花京院の長ったらしい言葉に、私達は思わず引いてしまう

そしてそのまま花京院の言った通りに私達は渋々勉強会をやった
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