Short(log)

□長所と短所
1ページ/1ページ



美術館で、"嫉妬深い花"のせいで、イヴとメアリーと離れてしまった

私とギャリーはどうにかして出る術は無いのかと考えていた


「……二人だけで大丈夫だったかしら……」

「……やっぱり……無理なんじゃ?」


ギャリーの呟きを聞いて私は心配になった

私がどうにかしてここを出て、二人を助けれないか……

そう思いながら、ツタを壊そうとした

何回もやっていると、ギャリーが呆れながら


「…ナマエ…アンタ、あんまり体力消耗しない方がいいわよ?次また何かあるかもしれないのに……」

「……でも、心配なんだよ……」


ギャリーの言葉にそう言うと、ギャリーはため息混じりにこう言った


「アンタの短所は、人を信じない、すぐに抱え込もうとする……ね」

「……何急に……」

「なんとなくよ…ナマエの悪い癖を言っただけよ」

「……余計なお世話だよ……」


ギャリーの口調になんだかイラついて強めにそう言った

すると、ギャリーは指をさしながら


「それよ……そうやって悩み事とか色々抱え込もうとする……」


と、確信ある顔で言ってきた

……なんだか、怒っているみたいだ……


「……ギャリーにもなんかあるんじゃない?」

「……アタシは大丈夫よ、ナマエみたいに抱え込もうとしないから」

「そうじゃなくて……短所と長所だよ」


そうギャリーと言い合いながら、この状態になってから初めて腰を下ろした


「アタシには、どんな短所があるの?」

「お節介」

「……エグいとこつくわね…てか、答えるのはや……」


ギャリーの質問に間髪入れずにそう答える

すると、ギャリーは急に立ち上がり私の目の前に来た

え……まさか……怒っちゃった……!?

そう思い私も立ち上がり、手を前に出す


「待って待って待って!!暴力反対!!」


そう言い、手を振る

しかし、ギャリーはズンズン近付いてきた


「ギャリー……ごめんごめん!!」

「……ナマエ」


ギャリーは私の名前を呟いた

そして、手を挙げたので私はとっさに目を瞑った

しかし、痛みはいつまでたっても来なかった

恐る恐る目を開けると

ギャリーは私の頬を手で包んでいた、丁度恋人がキスをするときのように


「ギャ……ギャリ……ギャ……」


動揺してしまいギャリーの名前を吃りながら言った

すると、ギャリーは真剣な顔つきで言った


「…ナマエ、アンタね…無理しすぎよ……たまには頼る事を知りなさい……」

「……へ?」


怒られると思ったが、まるで子供をあやすように優しく囁いてきた

ポカンとしていると、今度は私を抱きしてめてきた


「アンタのことがものすごく心配なのよ……だってね……アンタが……」


そこまで言うとギャリーは、言葉を止めた

そして、ゆっくりと私を離し向き合った、そしてまたゆっくりと瞬きをした、そして


「アンタが好きなのよ」


そこまで言うと、ギャリーは目を合わせるのをやめ、下を向いた


「……え……」


私がまた動揺しているとギャリーが申し訳なさそうに


「…悪かったわね…忘れて頂戴……」


と、言った

私達はその後気まずくなり、とりあえず人形の部屋に行き、隠し通路を見つけ、難関を乗り越えてメアリーは助けられなかったが、無事イヴと脱出をした

それから、現実でギャリーにしっかりと答えを言った


「私も好き」


そう言った瞬間、ギャリーにまた抱きしめられた

今度はギャリーの長所を探してみようか……
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ