Short(log)
□別れ話
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「別れよう」
その言葉は、静雄の口から出てきた
学生時代からずっと付き合っていた静雄、なのに、この間別れ話を切り出された
さっきから、友達からのメールがしつこい…読むと、「大丈夫?」だの「今度どこかに遊びに行こう?」だの書いてある
誰から聞いたのか……私は誰にも言ってないのに……あぁ、臨也か……
アイツならやりかねん……
そう思い、臨也にメールした
『あんた、趣味悪いよ』
するとすぐに
『なんのことぉ?』
『ふざけんな、バラしたんでしょ?』
『あらら〜バレちゃった?』
『わかるよ……』
『もしかして……泣いてるの?』
『なんで?』
『ナマエからメールが来るなんて珍しいし、返信のテンポが遅い』
『余計なお世話』
臨也はカンが鋭い……なんで分かるのかな……
『本当に大丈夫?って…俺が言うのもなんだけどねとりあえず謝っておくよ、ごめん、まさか泣くなんて思ってなくてね、ナマエならすぐに立ち直ると思ってたよ』
『珍しいね、臨也から謝るなんて、それより……まさか臨也の仕業じゃないよね?』
『……俺ってどこまで信用ないの……今回はノータッチ』
今回は……って……今回じゃなかったら、タッチするのかな……
そう思いながらまた携帯を閉じた
臨也とのメールは疲れる……
「はぁ……」
溜め息をつきながら外出の準備をする、なんとなく…外に出たい気分なのだ……
携帯は……置いていこうかな……メールが鬱陶しいし……
そう思い、携帯を玄関の近くに置いて外に出た