Short(log)

□マカロンロン
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ピンポーン


「……ん……」


玄関のチャイムで目が覚めた

……誰だろ……


「ふぁいはーい?」


あくびをしながら玄関を開けた

すると……


「どーも、デリバリーピザのジェンガピザでーーす」

「……」


頼んでもいないデリバリーピザの店員だった


「あの……」

「?なんですかー?」

「頼んでないんですけど…」

「え?」


私は、ピザーッス派だ

それに、寝てたから頼めない


「隣の方じゃないですか?」

「えー……あ、本当ですね……すいません」

「いえいえ……」


謝りながら隣の家に行くジェンガピザの店員

……馬鹿か……私は……

まさか、チャイムが鳴った時にイヴとギャリーだったらなんて思うなんて……


「ハァ……もう一回寝よ……」


頭を掻きながら玄関を閉めた


「ふぁぁぁ……」


大あくびをした時


ピンポーン


またチャイムが鳴った


「なんですか」


またジェンガピザかよ……

そう思い、玄関を開けた


「……」

「どーも、デリバリーマカロン店、マカロンロンです」

「ご注文の品を届けに来ました」

「……ハハ……」


私の目の前にいるのは……

手の込んだ衣装を着た、イヴとギャリーだった


「ネーミングセンス……無いよね……」

「ヒドイじゃないナマエ!!」

「ナマエ!!マカロン食べよ?」

「フフフ……うん」


私は、素っ気ない部屋に二人の親友を招き入れた

やっぱり、嫌な時は甘い物が一番だ……

そして、甘い物が欲しい時は、またデリバリーマカロン店のマカロンロン(笑)を呼ぼう


「待ちなさい、ナマエ……マカロンロン(笑)ってなによ」

「いや……ネーミングセンスが」

「だからって、(笑)はないでしょ!!」

「だから、マカロンロン(笑)はやめろうって言ったのに……ギャリー」

「イヴ……さりげに貴方も(笑)付けないでよ……」


そんな喧嘩をしながら、私達はマカロンを食べた
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