Short(log)

□台詞ゴッコ
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万事屋


「ナマエ……」

「ん?」


銀時が何か険しい表情で言ってきた

何かあったのか?


「銀時…?どうかしたか?」

「昨日……何してた」

「え?一人UNOだけど?」


昨日は、たしかに一人でUNOをしていた

暇だったので

すると銀時は急に顔を近付けてきた

そして


「嘘つくな」


と言ってきた


「……銀時…」

「あ?」


そんなに…顔を近付けると……


「顔が近いぞ!!」

バシッ!!

「ぶべら!!」


叩きたくなるだろうが

私の平手を喰らった銀時は頬を赤くしていた

それよりもだ


「私は嘘なんて付いてないわ」

「……」


本当の事を言ったら銀時は下を向いた

……?なんなんだ一体……


「……ん?」


よく見ると銀時の着流しから何かの本が出てきた


「……なんだそれは」

「!!いやその!!」


慌てて隠そうとする銀時を見て思った……この男……何か隠してるな…?


「見せろや」

「ちょ…あ!!」


銀時のガードも無意味に私は本を取った

表紙を見ると

"これで君も男前!!女性がキュンとする台詞"

と、胡散臭いタイトルが書かれていた

……なんだこれ


「か…返せよ!!ナマエ!!」

「あ…」


すぐに取られてしまったがタイトルはしっかり見えた

ハハーン…銀時の奴……


「銀時…」

「……なんだよ…」

「……昨日私は屯所に行った」


ノリに乗ってやった


「え…」

「ほら次の台詞言えよ」

「……え…あ…おぉ…」


戸惑いながら雑誌を見る銀時

……て、暗記してないんかよ

と、内心呆れていると


「ナマエは俺のもんだろ?なのになんで別の所に行くんだよ?」


と、なかなかキュンとくる台詞を言ってきた銀時

しかも、不意打ちで


「ーーーなッ!!」

「ほらほら〜ナマエちゃん?次の台詞はぁ?」


一気に立場逆転

ついつい顔を赤くしてしまった

しまった…コイツ調子に乗りやがって…


「そこに屯所があるから」


一番返答に困る台詞を言った

すると


「お……おぉ…」


曖昧な返事をしてきた

そして


「ハァ…やめやめ、なんかナマエ返答に困る台詞ばっか言うもん」

「うるさい、私は本当にそうでもそう言うぞ?」

「……ハハハ…」

「それよりも…なんであんな雑誌を?」

「……一度言ってみたかっただけだ…」

「……意外にロマンチストか?銀時ィ?」

「う…うるせぇな!!」

それから色々雑誌に書いてあることをやってみたりした

その時、時々本当に恥ずかくなったのは内緒だ

銀時にバレたらバカにされる…
 

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