Short(log)

□冷めていく
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(ギャリー視点)


「ナマエ?……ナマエ……」

「イヴ……」


イヴはずっとナマエの元を離れない


「寝てるの?ナマエ……?」

「イヴ……ナマエは……寝ちゃったのよ…大丈夫、外に出たら来るわよ…」


そう、まずは外に出ないと

外に……


「……ッ…外に……行きましょ…」

「ギャリー……」


ダメよ…私が泣いたら…イヴが悲しむわ……ナマエが……いなくなったことを悟られたらだめ…


「ほら、行くわよ…イヴ」

「……うん」


イヴは、一瞬ナマエの方を見て手を握ってきた

……やだわ…なんで……こんな時に…思い出すのかしら…ナマエの顔を…

なんでかしら…なんでこんなに悲しいのかしら

あの子は…ナマエは……

何時も私をバカにして…イヴとメアリーだけには優しくて…

なんで……


「ギャリー?」

「……ッ…」


そうか……

そうだったのね…

私は…ナマエが……


「ギャリー…!?」

「ナマエ……」


私は気付いたらナマエの前に立っていた

そして

抱きついた

さっき、ナマエがしたみたいに

ナマエの身体は…

冷めていた…

冷たく……冷たく……冷めていた
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