Short(log)

□先生だから……
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(銀八視点)


「おーいナマエ」

「ん?なんですか?」


名前を呼ぶと振り向くナマエ

その仕草も…かわいい

知っていた…教師が生徒と付き合ってはいけないことを

それに……ナマエは……


「おい、ナマエ」

「あ、沖田君…」


恐らく…ナマエは……沖田に恋してる……しかも…以前沖田が俺に相談をしてきた


「先生…先生にこんな相談をするなんて、バカげてると思いますが…実は…俺ぁ…ナマエが好きなんでさぁ…」


と、言ってきた

つまり、二人は…

両思い

二人が話しているのをボーッと見ていると


「そういえば先生、なんですか?」

「あ…いや…なんでもねぇ…その……明日テストだから…復習しとけよ」

「げっ…」


ナマエは忘れていかたのように言ってきた

……ナマエが……沖田が好きならば…


「そうだ、沖田……ナマエと一緒に勉強会でも開いたらどうだ?」

「え…」

「……それは……いいですねぇじゃ、そうしやしょうか?ナマエ……?」

「え…う…うん」


ナマエは慌てながら返事をしただが、嬉しそうだった


「じゃあね〜先生」

「お〜……じゃあな…」


悲しかった

もし、ナマエの隣が沖田じゃなくて…俺だったら…

そんな考えを振り払う様に俺は煙草を思いっきり吸った

そして、フゥ…と吐くと

白い煙が徐々に消えていった

まるで、俺の恋が実らなかったようにゆっくりと消えていった
 

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