Short(log)

□去って行く君
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肉が斬れる音 浪士達の叫び声が響く

過激派攘夷浪士の拠点を見付けた私達真選組は乗り込み斬り合いをしていた


「いいか!!一人残らず討ち取れェェ!!背中は仲間に任せるんだ!!自分の目の前の敵をたたっ斬れェェ!!いいなァァァ!?」

「「「おおおおおお!!」」」


隊士達に命令をして、浪士達を斬る

周りを見たとき、山崎の背後に浪士が居るのが見えた


「!?山ざ…!!」


ブシュウゥゥゥゥゥ!!!!


肉が斬れる音 目の前に広がる血しぶき


「ーーーーッ!!山崎ィィィィィ!!!!」


すぐさま山崎を斬った浪士を斬り山崎を起こした


「しっかりしろ!!大丈夫か!?山崎」

「ナマエ……さ…」


意識はあるが出血が酷かった


「大丈夫だ…すぐに副長達もくる…救護班もな!!だから……死ぬなよ…」


今の山崎の顔を見るとどうしてもあの戦争の時の仲間を思い出してしまう

そんな考えを飛ばすように頭を振り山崎をおぶった

廊下に出れば浪士達は少ない、とにかく…ここから離れるんだ


「大丈夫か?」

「は……い…」


山崎が弱々しく返事をする


「安心しろすぐだ…さっき一番隊が来たのが見えたからな…沖田が来ればあっちは大丈夫だ…」


今回は浪士達の拠点が多く分割して攻めることになった

なのでここには副長も局長も沖田もいなかった


「あと少しだ…踏ん張れよ…大丈夫だ死なせるもんか…」


そう言った瞬間

まだ浪士が居たらしく10〜15人ほど浪士が目の前に立ちふさがった


「くそ…こんなときに…」

「ハァ…ナマエさん…ハァ………俺を…おいて…逃げてくだ……さ…い……」

「バカ言うな山崎…言っただろ?絶対に死なせないって」


そう言い山崎をおぶったまま刀を抜いた


「来いよ!!」

「「なめてんじゃねーぞ!!片手でなにが出来る!!!!」」


挑発にうまく乗ってくれた浪士達を惹き付けながら救護班の所へ急ぐ

その時嫌でも副長の所を通るんだ…あとは副長達に任せればいい

そう考え走った
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