Short(log)

□やっていい事と、悪い事
2ページ/2ページ



ようやく晩御飯時になった

食堂には土方さん以外の隊士達が来ていた

土方さんは勿論、部屋だ

みんなに見付かったら色々と面倒なので…

隊士達の目を盗みながらご飯を持って食堂を出ていった


「土方さん……?」

「ん?おぉ、来たか」


土方さんは書類を書いていた時だった


「す……すいません!!邪魔でしたか?」

「いや、大丈夫だぞ?ナマエ」


ふぅ〜……良かった

土方さんが書類をどかした所に一生懸命作ったご飯を置いた


「じゃ、さっそく」


ドキドキしながら土方さんが食べるのを見てみた

すると…

にゅるるるるるるるる!!


「!?な……なにやってんですか…」

「あ?マヨネーズかけてるに決まってるだろ?」


ー絶句ー

その一文字が頭をよぎった


「土方さん、そんなに私が作ったご飯…不味そうですか?」

「あ?」

「私が一生懸命作ったご飯!!そんなに不味そうでしたか?」


あまりにも傷付いて…つい大きな声を出してしまった…

そりゃ、土方さんはマヨラーだってことは知ってた…でも…少しは…その……彼女が作ったご飯ぐらい…そのままで食べてほしい……


「ナマエ?」

「土方さん……少しは…そのままで食べてほしいです……その……せっかく作ったのに…」


そう言うと土方さんは「あ、」という顔をして


「ナマエ……悪かったな…その……俺はお前が作ったご飯を少しでもうまく食べようと思ってよ…悪かった……」

「……いいですよ…許します」


土方さんが頭をポンポン撫でてくれたので、少しは許そうと思った

それから土方さんは一杯目はマヨネーズをかけて、二杯目はそのままで

という食べ方をしてくれた…

それから、度々土方さんだけにご飯を作ることが多くなった、その時は必ず二杯食べるようにしてくれた

本当にこの人は鬼の副長と恐れられているのか、とも思った

これが私の自慢の彼氏です
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ