Short(log)
□やっていい事と、悪い事
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ようやく晩御飯時になった
食堂には土方さん以外の隊士達が来ていた
土方さんは勿論、部屋だ
みんなに見付かったら色々と面倒なので…
隊士達の目を盗みながらご飯を持って食堂を出ていった
「土方さん……?」
「ん?おぉ、来たか」
土方さんは書類を書いていた時だった
「す……すいません!!邪魔でしたか?」
「いや、大丈夫だぞ?ナマエ」
ふぅ〜……良かった
土方さんが書類をどかした所に一生懸命作ったご飯を置いた
「じゃ、さっそく」
ドキドキしながら土方さんが食べるのを見てみた
すると…
にゅるるるるるるるる!!
「!?な……なにやってんですか…」
「あ?マヨネーズかけてるに決まってるだろ?」
ー絶句ー
その一文字が頭をよぎった
「土方さん、そんなに私が作ったご飯…不味そうですか?」
「あ?」
「私が一生懸命作ったご飯!!そんなに不味そうでしたか?」
あまりにも傷付いて…つい大きな声を出してしまった…
そりゃ、土方さんはマヨラーだってことは知ってた…でも…少しは…その……彼女が作ったご飯ぐらい…そのままで食べてほしい……
「ナマエ?」
「土方さん……少しは…そのままで食べてほしいです……その……せっかく作ったのに…」
そう言うと土方さんは「あ、」という顔をして
「ナマエ……悪かったな…その……俺はお前が作ったご飯を少しでもうまく食べようと思ってよ…悪かった……」
「……いいですよ…許します」
土方さんが頭をポンポン撫でてくれたので、少しは許そうと思った
それから土方さんは一杯目はマヨネーズをかけて、二杯目はそのままで
という食べ方をしてくれた…
それから、度々土方さんだけにご飯を作ることが多くなった、その時は必ず二杯食べるようにしてくれた
本当にこの人は鬼の副長と恐れられているのか、とも思った
これが私の自慢の彼氏です