30000HIT御礼企画

□大型犬、ジョセフ
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私には愛犬がいる、その愛犬は大型犬で茶色い毛並みで少しハネてる毛が愛くるしい犬だ

そんな愛犬が首輪をつけた翌日、人間になっていた…と言ったら大体の人は信用しないだろう、そして私は精神科行きだ

だが、それが本当なのだ、私の愛犬ジョセフはこうして人間のジョセフとして私と一緒にいる

一つ、普通と違う点は、ジョセフの頭と首と腰に、犬の耳、首輪、尻尾がついている事だけだ


「マスター〜俺腹減ったぁ」

「分かったからその筋肉を私に擦り付けるな」

「ひっでぇ〜」


愛犬ジョセフは確かに運動とか体を動かすのが好きだった、だけども、この目の前にいる人間のジョセフは明らかに筋肉質過ぎる、どこでそんな鍛えてきたと思う程だ

少し呆れながらキッチンに立つ、確かに私もお腹が減ってきたところだ

エプロンを付けてサンドイッチでも作ろうかと思っていた時、急にずしりと足腰が重くなった


「……ジョセフ、重い」

「ヘヘッ……んー……マスター」

「ちょっ……尻尾当たってる」

「マスター、マスター」


ジョセフは私の腰に腕を回したまま名前を呼ぶ、結構勢い良く尻尾を振り、時々足に当たってくすぐったい

相変わらず甘えん坊だなと思いながら、私はジョセフの首輪を外した

すると、気の抜けたような、驚いたような声を上げたあと犬に戻った


「言うこと聞かない子はお仕置きでーす」


犬になっても甘えた声を上げるジョセフにそう言って、私はまたサンドイッチを作ろうとした、しかし、そんな私の動きを止めるようにジョセフは今度はのしかかってきた

いきなりの事でバランスを崩し、床に倒れてしまうが、尻餅をついただけだ


「ジョセフ…………」


少し怒りながらジョセフの名前を言うが、犬のジョセフは気にしていないようでまた尻尾を振り、撫でろと言わんばかりに頭をすり寄せてきた

どっちにしろこの大型犬に退いてもらわないと立てないので渋々ジョセフの頭を撫でる

すると取れそうな程尻尾を振り、ジョセフはご機嫌のようだ


「……本当、人懐っこいと言うか……甘えん坊と言うか……気楽でいいね、ジョセフは」


呆れながらそう言い、私はまたジョセフの頭を撫で続けた

サンドイッチはまだまだ作れなさそうだ
 

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