Short2

□私の心も知らずに
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(ジョセフ視点)


俺には二つ上の姉がいる、俺と同じように生まれつき波紋が使えて、昔は俺が喧嘩していると止めるよりも一緒に参加してお互いボロボロになってエリナおばあちゃんに怒られたりしている姉だ

そんなナマエ姉ちゃんを俺は気に入ってたし、なにより頼りにしていたそれは姉ちゃんも同じはずだ

相思相愛……って程ではないと思うが似ている感情は俺達にはあると思う、ちなみに俺は姉ちゃんとならどこでも行ける、もちろんそう言う意味で、愛し合える許しが出た時は俺は軽い足取りで姉ちゃんの元に行くだろう

そのぐらい好きな姉ちゃんに今までにない態度を取られた時、他の奴はどういう反応をするのだろうか


「うああああ……俺なんかやったかなぁ……姉ちゃん……」


今の俺のように枕に埋まりながらひたすら唸るのだろうか

姉ちゃんの態度がいきなり冷たくなったのは丁度俺が波紋の修行に入った時だ、姉ちゃんは俺達とは違うスケジュールの修行をしているようで会う事は滅多にない

その筈なのにシーザーは結構姉ちゃんに会ってるようだ、俺だけ姉ちゃんとまともに話せてないのだ

俺が何かやったのかと思っても心当たりは全くない、そもそも今まで姉ちゃんが俺に冷たい態度を取った事は一度もなくて俺自身も少し驚いていてパニックになっている

ベッドでゴロゴロと転がりながらこうなった原因を考えていると、パタパタと姉ちゃんの足音が聞こえた、それを聞いた瞬間俺はベッドから飛び降り、部屋の扉を開けた


「姉ちゃん!!」

「……あー……ジョセフ」

「……姉ちゃん最近冷たいよねン……」

「そうかなぁ……と言うか前がちょっと過保護過ぎてそう思うんじゃないの?」

「……過保護過ぎたって……俺は全然平気だよ姉ちゃん」

「…………まあ、私は部屋に戻るから、じゃあね」

「姉ちゃん……」


俺が姉ちゃんを呼ぶ前に姉ちゃんは部屋に入って行ってしまった、パタリと切ない音が響く廊下で俺は伸ばした手を戻す事が出来なかった

しばらく馬鹿みたいに手を伸ばしたままにしていると、俺とは少し別のスケジュールだったシーザーが奥からやってきた

俺の名前を不思議そうに呼ぶが、俺はショックのあまり返事ができなかった、だが手を伸ばしたままには出来ないのでゆっくりと手を降ろし、シーザーに最近の姉ちゃんの態度を聞いてみる事にした

俺だけあんな態度をとっている訳ないと思っていたからだ、しかしシーザーの一言でそんな淡い期待は砕け散った


「ナマエならいつも通りじゃないか、どうしたんだ?」

「……え……?」


シーザーは絶句している俺に気が付かないのか、変わった事を言うななんて言いながら自分の部屋に向かって行ってしまった

俺はまたさっきと同じようにナマエ姉ちゃんの部屋の扉を見ながら、呆然と立ちすくむしか出来なかった

もしかしたらナマエ姉ちゃんは俺の事が嫌いになってしまったのかもしれないのかと絶望的な考えをしながら
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