Short(log)
□愛してもいいですか?
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坂田銀時という男から産まれた俺
クローンの様な物
そんな俺にも変わらず笑顔で接してくれる
ナマエ
なんでだ
なんでお前はそんなに変わらずに俺に笑顔で接してくるんだ
お前、俺じゃなく、オリジナルの俺
坂田銀時が好きなんだろ?
「よぉ、ナマエ、こんなところで会うなんて奇遇だな」
「あ……銀さん……」
銀時、お前は気付いてないのか?
ナマエはお前がこのスーパーに入って行く所を見て、後を付いて行ったんだぞ?
「なに?何買いに来たんだ?」
「え……あぁ、晩ご飯の食材でもって……」
「へー…でも本当に奇遇だな、最近見なかったから」
「う……うん、そうだね……神楽ちゃんと新八君は元気?」
「え?あぁ、まぁな」
ムカムカする
何だこれは、胸の奥から何か溢れてくる様な感じができる
-嫉妬-
そう理解するにはそれ程時間はかからなかった
……あぁ……ソイツにそんな顔を向けないでくれ、これ以上俺を苦しめないでくれ
頭がおかしくなる
俺は、おかしくなりそうな頭を押さえながらまた、暗い場所に戻った