灰色の愛

□第四夜
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扉と渡り終わったあと、イライラする気持ちを抑えようと睡眠を取りに部屋に向かった

口の中に溜まる血の塊にもイライラしていると


「お帰りなさイ♥ラルト」


と、千年公が手を振りながら近付いてきた


「千年公……ただいま」

「何体程AKUMAを造れましたカ?」

「……四、五体」


何体造れたか聞いてきた千年公に苦笑いしながら答えると

千年公は若干眉毛を吊り上げながら


「いけない子ですネェラルトハ♥」


と、言ってきた


「あー……でもエクソシストに会ったから、それで邪魔された」


頭を掻きながらさっきのエクソシスト達の事を言うと、千年公は吊り上げた眉毛を元に戻し


「そうですカ♥それなら仕方ありませんネェ♥」


と、許してくれた


「まぁ、とりあえず私は寝てくるから、マフラー作れたなら部屋に置いておいでぇ……ぐぇ……」

「ラルト、血出てまス♥」


また言葉の途中で血を出してしまった、そんな私に千年公はスッとハンカチを差し出した

そのハンカチを受け取り、垂れた血を拭いて、私は再度、部屋に向かった


「あ、ラルト〜AKUMAは作れたぁ?」


廊下の途中でロードがレロに座りながらそう言ってきた


「んー……まぁまぁかな?」


少し止まりながらそう言うと、ロードはニコニコして


「よかったぁ、ラルト何処かでサボってないかって心配だったんだぁ」


と、ある意味えげつない事を言ってきた


「なんで皆は私がそんなにサボるって思ってるの……」

「事実じゃん、前、ティッキーとエクソシスト狩りに行った時、爆睡したって聞いたよぉ?」

「…………ティキがバラしたの?」

「さぁねぇ〜」


ロードの衝撃的発言に冷や汗をかきながら答えた

ロードの言う通り、私はティキと一緒にエクソシスト狩りに行った時、前日、充分に睡眠を取ってなく、エクソシストを前に爆睡してしまったのだ

その時はティキが私を背負いながらエクソシストを殺したが、目が覚めた時のティキの不機嫌さはかなりトラウマになった

結局、一週間程ぶっ続けでティキの任務を手伝い、許してもらった

そんな私の恥ずかしい秘密をバラしたのか……ティキは……

少し怒りを感じながらさっき会ったアレン・ウォーカーの事をロードに言う事にした


「さっきアレン・ウォーカーと会ったよ、ロード」


そう言うと、ロードは目をキラキラさせて


「本当ぉ?どうだったぁ?」


と、聞いてきた


「んー……まぁ、なんかありそうな顔してた、呪いかかってたし」


そう言うとロードは少しだけ楽しそうな顔をして、そぉだよぉと、一言言った

そして、そのままどこか行ってしまったので、私は部屋に向かった

少しだけティキに苛立ちながら部屋に入り布団に飛び込む


「あ"ぁ〜落ち着く……」


そう言ったあと、私は毛布にくるまった

めんどくさそうに見えるだろうが、睡眠と取らないと体がもたないのだ

自分の体力の無さに呆れながら私は目を閉じた
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