翡翠の瞳に映る疾風〜プログレッシブ〜

□四章
1ページ/5ページ

「ぐわぁぁぁっ!!!」

野太刀に斬りとばされるディアベル、ダメージはさほど無いように見えるがボスーー『イルファング・ザ・コボルトロード』の攻撃はまだ続く。

野太刀の刀身を再度赤いライトエフェクトが包む。
先程の《浮舟》はスキルコンボの開始技なのだ。そこから続けて放たれるのは三連撃技、《緋扇》

野太刀は空中で身動きのできないディアベルの体を捉えーーーー



「う………らぁっ!!!」


ーーることはなかった。

ギリギリで飛び込んできたハルが放ったソードスキル、《ソニック・リープ》によって激しいライトエフェクトと共に相殺されたからだ。


「ディアベルはん!」

「大丈夫、助かったよ」

駆け寄ってきたキバオウに手を挙げながらポーションを飲むディアベル、このゲームでの回復アイテムは《時間継続回復》なため、飲めばHPが一瞬で回復するわけではない。

キバオウと共に一端下がるディアベルを一瞥したハルは彼らにターゲットが移らないように再び放たれるボスのソードスキルを相殺した。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ