小説2
□日常の崩壊
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普段はチンピラやらDQNやら冷血やらゾンビやら悪魔やら悪党やら言われる俺だが、中学生らしくそれなりに性欲はある。……前半自分で言ってて悲しくなってきた。
まぁ源田がくれたり無理矢理貸してくる時もあるが、趣味が合わない事もあるし。と言っても姉さんと二人家族の姉弟家庭である俺にとって、そういうのにあまり金を使うワケにはいかない。
小遣いが知り合いのおばさんの店を手伝ってもらえる分だけだし、つか姉さんに見つかって「思春期だもんね」とか言われるのは俺のちっぽけなプライドが許さない。
なので失敗は許されず、買う時はこうして友人と選んでいるワケだ。一人で買うのが恥ずかしいと言うのもあるけど。
吏人「やっぱ二次元か……それともリアルか……」
そう呟きながら、エロ漫画と本物の女のエロ本を交互に眺めているのは友人の綴吏人。自他共に認める変態だが、一応俺が通う碧峰中サッカー部のキャプテンである。
こんなヤツだが実力は本物でドリブルなどは俺も敵わない。
ちなみに俺達はまだ18歳未満だが、ここは知り合いの知り合いの店なので買う事が出来る。どうせ他のヤツらだって通販とか色んな方法で18禁のヤツ買ってんだから文句は言わないでくれ。