小説2
□闘いの終わり
1ページ/11ページ
静まり返るその空間で俺は荒く呼吸を繰り返す。
天井には俺の攻撃により穴が開いて上の階が覗き、ブロリーはボロボロの状態で倒れていた。首飾りの神玉は完全に砕け散っている。
アクト「はっ…はぁ………はぁ……!」
照美「や……やった…!やったねアクトくん!アクトくんが勝ったんだ!」
アクト「おごっ!?」
しばらく呆然としていた照美だが、やがて嬉しそうに俺に抱きついてきた。ちょ………まだ傷が…
照美「……わっ!?ご、ごめんねアクトくん…大丈夫?」
アクト「あ、あぁ……気にすんな…」
照美「…………アクトくん…」
アクト「あ?」
照美「……助けに来てくれて…………ありがとう…」
アクト「………あぁ」
小さくそう零し照美は優しく俺にしがみつく。俺は少し慌てたが、なるべく優しく微笑み照美の頭を撫でた。
『………ドォオオオオオオオン!!!!!!』
照美「ひゃっ!?」
アクト「うぉっ!何だ!?」
その時どこかで何かが爆発したような音が響く。地面が揺れ体制を崩す照美を支え辺りを見渡した。
アクト「ったく、次から次へと………何なんだよ…てかヤバいんじゃねぇか……?」
照美「もしかして崩れる……!?アクトくん!早くここを出よう!」
アクト「おう。…………」
照美「……?どうしたのアクトくん!?」
アクト「………やっぱ、ほっとけねぇよな。……はぁっ!!!」
立ち止まり俺は振り返ると『ザ・ミーティア』を発動する。そして急いでブロリーのとこに移動し担ぎ上げると照美を脇に抱え全速力で飛行した。
照美「はわっ!?」
アクト「こいつも………いいよな?」
照美「あ………うん!」