小説2
□超ベジータ
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怖い。
足がすくみ、今にも逃げ出したい衝動に駆られる。
それでも、ボクはヤツらの前に立っていた。
神崎「………退いてくれないか?確か……桐生くん」
桐生「い……嫌だ!」
神尾「テメェ……!」
ボクの返事に苛立った神尾は低い声を出す。それを神崎が宥めた時、桐裂がため息を吐いた。
桐裂「あのね、これは君の為に言ってるんだよ?私達相手に君が無事でいられるワケないんだから」
黒川「そうそう、そんな事よりオレといい事しようぜぇ?」
桐裂の後に黒川は下品な笑みを浮かべる。少し背筋が寒くなる感じがしたけど、ボクは行く手を遮ったまま。
黒川「………はぁ……なぁ別によくないか?きっとベジータ死んだって」
神尾「オレもそう思うぜ?神崎」
神崎「……いや、碧峰の彼らを侮ってはいけない。侮った結果がさっきの試合だろう?」
黒川と神尾とは違い、神崎はベジータさんの最期を確認したいみたい。………きっとベジータさんは生きてる。けど、そしたら神崎達はトドメをさす筈だ…
桐生「絶対………この先には行かせない!」