小説2
□各々の闘い
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予定の時間より大分遅れたが、何とか俺は世宇子中にたどり着いた。フリーザに道聞いたりして大変だったんだぜ?吏人達に電話したけど出ないし。
で、外に吏人達がいなかったから室内グラウンドでもあるのかと思って、二つある内のデカい方の校舎の前にたむろってたヤツらに話しかけたら―――
「死ねぇえええええ!!!!」
「袋にするぞテメェら!!!」
アクト「何なんだこいつらはぁああああああ!!!!?」
何故かとんでもねぇ数のチンピラ共に襲われてる。
何なのこいつら!?つか一人一人普通じゃねぇ……多分神のアクア使ってんだろうな。
とりあえず俺は襲いかかって来るヤツらをぶっ飛ばしながら先へ進んでる。
「おらぁあっ!!!」
アクト「チッ!退けよ!!」
『ゴッ!!!』
「あがっ!?」
横から殴りかかってきたチンピラを躱し思い切り蹴り飛ばす。チンピラは結構吹っ飛び、その方向にいた何人かと衝突した。
「くっ!何でたった一人殺れねぇんだ!!こっちはこの数で全員神のアクア使ってんだぞ!?」
アクト「……そんだけしても、弱ェって事だろ」
「この化物がぁ!!!」
「テメェら退け!こいつはオレがぶっ殺す!」
「あいつは……!」
結構な数を俺が一人で倒した事で何人かが焦り始める。その時、ヤツらの後ろから金属バットを持ったチンピラが現れた。ちょっと有名なチンピラなのか、周りのチンピラ達が何やら騒いでいる。
アクト「あぁ?何だお前」
「このオレを知らねぇとはな、虚埜。『バットバッター』のオレを…」
何だよそれ。馬鹿じゃねぇの?悪い打者って事?
アクト「生憎テメェみてーな馬鹿は知りたくもねぇな」
「ンだとごらぁ!?頭かち割ってやるぁああああああ!!!!!」
俺がつまらなそうに言い捨てたのが気に入らなかったのか、金属バット野郎は叫びながら金属バットを振りかぶった。
そしてそれが目前に迫った瞬間。
『パシッ…』
「………えっ?」
アクト「………悪りィけどよ、俺はこの程度じゃ……死なねぇんだよッ!!!!!」
『ゴシャッ!!!!!』
「げぶぅうううううううっ!!!!!?」
「ザキヤマー――――っ!!!!!?」
金属バットを片手で受け止め、本気で殴り飛ばした。