小説2
□碧峰イレブンVS真・世宇子イレブン
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時刻は7時48分。
ボク達は結構早くに目的の場所、世宇子中に到着していた。
碧峰と違い、落書きなどゴミも一切なく、ただの学校な筈なのに神々しい雰囲気をかもし出している。
左磁「……初めて来たが…スゲェところだな」
炎次「だ、だな………こんな学校初めて見たわ…」
最早中学校の物とは思えない無駄な装飾の施された正門から入り、校内を歩く。
左磁先輩達は目の前の碧峰なんかとは比べ物にならない綺麗で大きい学校に圧倒されてるみたいだ。
吏人「うはー!やっぱいつ来ても無駄にスゲェとこだよな。あ、どっかに『ベジータ参上』って落書きしようぜ!」
及川「駄目だよ!てか何でベジータくんの名前出すの!?」
唐須「………結局、アニキ来ませんでしたね」
桐生「うん……」
少しがっかりしたように、碧峰のユニフォームの上からいつものパーカーを羽織った唐須くんが呟く。
昨日、唐須くんに連絡すると、来てくれるとすぐ言ってくれた。けど、やっぱりアクトくんとベジータくんとは連絡が取れなかった。
アイリ「………大丈夫、きっとアクトくん達は来てくれるよ」
吏人「そーそー!どうせ二人共オナってるだけだろうし、満足したら来るだろ!」
及川「朝から下ネタはやめようよ吏人くん……」
神代「ふはっ!10分前行動とは………褒めてやろう」
吏人くんがへらへら笑いながら放った下ネタにボクがため息を吐いた。
その時、離れたところから凛として、力強い声が響く。
全員がそちらに振り向くと、昨日出逢ったあの人物が腕を組み立っていた。
吏人「都城先輩!!」
及川「神代だってば!」
神代「一応オレは二年なんだがな。まぁいい、着いて来い。とっておきの場所に案内しよう」
及川「同い年だったの!?」