小説
□VS真帝国学園
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『ピー―――ッ!!!!』
遂に試合開始のホイッスルが鳴った。真帝国ボールで始まり不動と佐久間が攻めて来る。
不動「佐久間!見せてやれよ…お前の力を!」
不動から佐久間にボールが渡る。だが佐久間はボールを受け取ってもじっとゴールを見つめたまま動かない。
アクト「何やってんだ…?まだゴールまで距離あんのに……ん?」
その時、俺は異変に気づいた。
これ……少しづつ気を溜めてる…?
佐久間「はぁぁあ……うおおぉぉおおおおお!!!!!」
鬼道「っ!やめろ!佐久間ー――ッ!!!!」
予想通りで佐久間は咆哮と共に気を解放した。何故か鬼道が慌てて走って来る。
……やばいんじゃね?
俺は急いで走り出したが距離もあった為、佐久間は必殺技を発動した。
鬼道「やめろ佐久間!!」
佐久間が指笛を吹くと地面から五羽のぺンギンが召喚される。
鬼道「それは……っ!!」
ペンギンは空中へ飛び上がったかと思うと佐久間がボールを蹴る瞬間に佐久間の脚に食らい付いた。
佐久間「皇帝ペンギン……!」
鬼道「禁断の技だぁああー――――ッ!!!!!」
佐久間「1号ォオオオッ!!!!!」
アクト「チッ…間に合わねぇ…!!」
鬼道の必死の叫びも虚しく佐久間の必殺技が放たれた。俺も佐久間に向かっていたので止めに入る事はできず、ペンギン達とボールは円堂に向かう。
佐久間「うぁっ!…ぐっ…!」
円堂「ゴッドハンド!!!」
円堂の『ゴッドハンド』が佐久間の必殺技とぶつかり合う。
だが、佐久間の必殺技は相当の威力で円堂ごとゴールに突き刺さった。
円堂「うぐぁああっ!!!」
不動「ははは!素晴らしい!!」
円堂は何とか立ち上がろうとするが体を押さえて膝をついた。
円堂「ぐっ…体中が痛い…!こんなシュートは初めてだ……!」
佐久間「はぁっ…はぁっ……!」
気づくと何故か佐久間も膝と両手をついていた。苦しそうに荒い呼吸を繰り返す。
鬼道「佐久間…お前、何故!」
佐久間「…くっ…見たか鬼道?オレの皇帝ペンギン1号!!」
鬼道「二度と撃つな!!あれは禁断の技だ!!!」
何かやべー技らしいな。
とにかく先制点は真帝国。
……気を引き締めねーとな。