小説
□女？
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瞳子「それで今後の事ですが…」
奈良公園で合流した俺は監督とこれからの事について話し合っていた。
まぁ、監督の話に適当に頷いてるだけだけど。内容は耳から耳を通り抜けてく。ちなみに今ここには監督とバスの運転手らしいおっさんと俺しか居ない。他のヤツらは皆バスの中だ。早く話終わんねーかな。
と、そんな俺の願いが通じたのか、監督はもう大丈夫ですと言いバスに入るよう促した。
監督はまだ運転手のおっさんと話す事があるらしい。俺はその場を後にし、さっさとバスの中へ入る事にした。
円堂「あ!虚埜!」
中に入ると何故か皆、眼鏡を掛けたマネージャーの周りに集まっていた。俺に気付いて円堂が俺を呼ぶ。そして一気に悪くなる空気。何人か明らか睨んでるし。
円堂「なぁ虚埜!こっち来いよ!一緒に見ようぜ!」
アクト「いや、遠慮しとく」
そんな雰囲気に俺が混ざれるワケ無いだろ円堂君よ。えー？と不満そうな声を上げる円堂の横を通り過ぎようとした時、
アクト「……あ」
風丸「っ!」
青髪ポニーテールのヤツと目が合った。つっても目ェ合った瞬間ソッコーで目ェ逸らされたけど。
あー、そう言えば………なんて色々思い出す。まぁ、こんな空気なのも、目ェ逸らされたのも俺が原因なんだけどな。
とりあえず一番後ろの端に座り、さっき………奈良公園での事を思い出してみた―――