読み物

□狼の夕暮れ
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あーあ、暇だなぁ
金もねぇし
誰か銀さんに仕事くれっての

夕暮れに河川敷を何をするわけでもなくぶらぶらしていた
家にいたって何があるわけでもねぇし
神楽も新八も妙と一緒に遊びに行っている
なんで俺を誘ってくれねーの?

とはいえ訳もなくぶらぶらしてるわけじゃない
ある人物に会えることを期待しているのだ
別にーなんもないしぃー
なんか奢って貰えると思っただけだから
他に意味なんてないから
と、何かを言い訳をする

俺は元とはいえ攘夷志士だから真選組とはあんまり関わりたくはない
もともとそりがあうとも思っちゃいない
でも、近藤は何か別なものを感じる
あいつのお人好しなとことか喜怒哀楽がはっきりでるとことか
あいつの人間味あふれる姿が心地よくて

でも、俺があいつに惹かれる理由はそれだけじゃねーんだな
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