(´・ω・`)っ雷11
□Ep.3
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「氷坂零…………」
あのゲーム(実際は拷問に近いけど………)をわずか4.27秒でクリアかつボールの正確さも加味されて堂々の一位、か。
「…化け物かよ」
そーいう奴らの集まりなのかゴッドエデン………。
そんなことを考えながら部屋を出ると(どうやらクリアすると鍵が開くらしい、なんて迷惑なんだ)、目の前に傷だらけの少年が倒れていた。
「おいっ、大丈夫!?」
足を怪我したのか、歩けそうにないみたいだ。
「誰か、こいつを医務室かどこかに運ぶから手伝ってくれ!」
叫んでも誰も寄ってこない、むしろ彼を避けてるようにも見える。
「クソッ、なら俺だけでも………」
そうして俺は倒れてる少年を担いだ………ちょっと重いな((
そして医務室を探そうとした所で、俺を連れてきた黒服が目の前に現れた。
「おや?どこに向かうんですか、そんな荷物を背負って?」
…………やっぱこいつムカつく。
俺は吐き捨てるように言った。
「見りゃわかんだろ、医務室はどこだよ?」
子供の睨みでは大人は怯まない。
男はクスッと笑ってから肩をすくめて答えた。
「お答えしたいとこですが…………彼はまだメニューをこなしてません。メニューをこなすまでは彼を連れていけませんね」
「ふざけんな!こいつはどう見ても練習できる状態じゃねえ!」
もうキレた、どうなってんだこの施設…………常識皆無かよ。