nora体験記

□戦いの足跡
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今もまだ戦い中にいる

物心つく前
既に戦いは始まっていた

自分では記憶もない
まだ幼かった頃の私の事
母が不意に話した事がある

私はどうやら
幼い頃から情緒不安定だったようで
身体的に問題がないのに
目が見えなくなったり
耳が聞こえなくなったり
していたらしい…

医者に言われた言葉が

「心を閉ざして
本人が無意識に見えなくしている
聞こえなくしている

本人の心にその気がない」
と言われたそうだ


これを聞いた時
笑えなかった

当時の記憶と感覚を
思い出して苦しかった

ハッキリした記憶はないけど
幼くても感じていた
受け入れ難い現実に悩み
必死に戦ってたんだと思う


大人は子供を
バカだと思っている

何もわからない
と思っている

だから
傷つけた事に気づかない
傷つけても気にしてない

幼くても、子供でも
ちゃんと見ている
ちゃんと感じている

大人は子供を
一人の人間として見ない
子供は子供と思っている

だから
向き合えてると信じ込む

ちゃんと向いてないのが
自分だと思わない
気づかない

子供が拗ねて
そっぽ向いても気づかない
決めつけているから
疑わない


子供は見ている

ちゃんとわかっている

確かに
言葉の意味や
物事の道理なんて
わからない

経験もないから
理解出来ない

だけど
素直に見れる目と
そのままを受け入れる心
をもっている

頭でわからなくても
心でわかっている


子供にはわからない
と思って好き勝手
アホな話、アホな事で
盛り上がる大人

小さい頃よく思ってた…

わかってないのは
おまえ等だ…

わからないフリしてる事

気つかってる事にも
気づけない

大人の方がよっぽどバカだ



体調をよく崩す方だった

病院へは行くものの
情緒不安定が原因だ
と言われる事が多かった

そしてそれは
徐々に深刻になっていき
よくわからないまま
その困った相棒(情緒不安定)は
長年私を苦しめた
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