BITE ME!!
□第七話: ご褒美
1ページ/13ページ
「お前達のすることはこうだ。アジトにいる全ての敵を殲滅し、一掃すること・・・・いいな?」
ベルナルドに任務を託された私とジュリオは、敵のアジトのすぐそばの公衆電話前にいた。
現場に到着したことをベルナルドに報告し終え、受話器を戻す。
「よし、ベルナルドへの報告は終わったよー」
「あぁ」
「にしても。デカいねー・・・ここ」
学校一つ分くらいあるんじゃないの?
これを二人で落とせとか、ちょっと人使い荒いわベルナルド・・・。
まぁだからの私達二人なんだろうけどさ。
「行こう」
「うん!じゃあ作戦通り、私は右の裏口から潜入するね」
「俺は左から、行く」
「うん。あ、そうだ。よかったらこの子連れていって。臭いと音で敵の接近に気づけるから。役に立てると思う」
「・・・・」
「それに、ジュリオだから心配はないと思うけどさ、もしも何かあったらその子を使ってくれれば私もすぐそっちに行けるし」
「・・分かった」
「よし、じゃあ・・」
互いに視線を交わし、頷き合う。
それぞれの行動に移った。