BITE ME!!
□第五話: 落ち着かない気持ち
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え・・・。
あれ、はーーーー
任務を終え、屋敷に入ろうとしていた俺の目にイヴァンの車から降りてきたユイの姿が目に入った。
イヴァンに笑顔で手を振るユイ。
イヴァンの方もまんざらでもなさそうな態度だ。
一体二人で何を・・・。
「んぎゃっ！？」
ユイが俺に気づき驚きの声をあげた。
「イヴァンと、出かけてたのか？」
「あぁうん。この前のーーほら、ジュリオと一緒に救出した、ＧＤに拉致られてた娼婦さん達のお店に」
「それでイヴァンと・・・？」
「そ。彼女達があの後どうしてるのか気になってさ」
「そう・・か」
よかった。
・・・・・・・よかった？
なんで俺、今なんでもないって分かって安堵したんだろうか。
「ジュリオは？こんな所で何してんの？任務の帰り？」
「・・・・・・」
「ジュリオ？」
「っ！」
しまった。
ユイと話している最中だった。
「そんなところ、だ」
慌てて返事を適当に返す。
ユイに変に思われただろうか。。
ちらり、ユイの様子を窺う。
「ふーん、お疲れ様」
ほっ。
別に気にしていないみたいだ。
胸を撫で下ろす。
あ、また。
なんで俺、こんなのーーー
「じゃあ俺、部屋に戻る・・から」
逃げるようにして屋敷に入った。