BITE ME!!
□第四話:王子様!?
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「あー暇だー・・・」
今日は犬達の訓練する日でもなく、任務も特にないようで、他の幹部みたいにシノギを持っていない私はただいまさいっこーに暇をもてあましている。
そこへ、水色短髪ハラチラ男が通りかかった。
すかさず呼び止める。
「へいイヴァーン!」
「・・・なんだよ」
「いやぁ特に用はないんだけどさー暇なもんで」
「ファック!用がねぇんなら呼び止めんじゃねぇ!俺はこれからシノギに行くんだよっ!」
ファック言われたー。
まぁそこはいつも通りなのでスルー。
「そういえばさぁ、あのGDに拉致られてた娼婦さん達はどうしてる?」
「どうって・・別に前と変わらず俺の店で働いてるが」
「今日そのお店に行ったりするの?」
「まぁ、行くな」
「ついていってもいい??」
「はぁ!?」
キーン
堪らず顔をしかめた。
いつものことだけど君声大きいよー?
もう少しボリュームを抑えてくれ。
「・・救出したの私なの聞いてるでしょ。その後どうしてるのか心配してたの」
「その件は感謝してるけどよ・・」
「お願いします!」
「〜〜〜わかったよ!勝手にしやがれ!」
「やた〜!」
さすが根はいい人。
頼み込んだらOKしてくれたわ。
さんきゅー。
私が娼婦さん救出したことを借りに思ってくれてるのかなん?
ま、なんにしてもラッキー。
いい暇つぶしができた。
ーあ、もちろん娼婦さん達のことは心配してますからね!