BITE ME!!
□第二話:娼婦失踪事件A
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「あのすみませーん」
「ちょっとお聞きしたいんですがー!」
「あの〜!!」
・・・・・・・・はぁ。
「なかなか目撃情報つかめないわね・・」
目に留まった人には皆聞いてみるものの、誰も失踪した娼婦さんに関する情報は持っていないみたいで・・・時間だけが過ぎる。
聞き込みなんて、まぁ大抵こんなもんなんだけど。。
聞き込みなんてジュリオは普段してないだろうから、飽きてきちゃってないかな。
少し不安になり、ジュリオの顔をチラリと盗み見る。
「・・なんだ」
「ありゃっ」
盗み見たつもりが、思いっきり気づかれたみたい。
さすがジュリオ。
「いや、そのえ〜っと。・・・そう!お腹空いてこない?」
「・・・別に」
「あ、そう?私は少し減ってきちゃったな〜なんて。えとー、ジュリオは好きな食べ物とかある?」
「・・・・・・・・アイスクリーム」
「おぉ、アイス?私も好きっっ。何味が好きなの?」
「ストロベリー」
「あ、私と一緒!おいし〜よね〜」
「・・・」
「あ〜なんか、アイスの話してたら食べたくなってきちゃった」
アイスクリーム屋さんはないかと、辺りをきょろきょろと見回す。
お。
「あった!ジュリオ!丁度いいところにアイスクリーム屋さんがあるよ。買って食べよーっっ」
「でも、今は任務中ー・・・」
「ね!」
「・・わかった」
「やったっ」
ジュリオから賛成の意も得て、私は駆け足でアイスクリーム屋さんへ駆ける。
店員に頼み、コーンで2人分作ってもらった。
もちろんダブルで。
「はいジュリオ」
「・・・ありがとう」
少し節目がちにお礼を言われる。
きゅん。
本日三度目。
きゅん、入りましたー!
なんだろうこの人。
なんか、いちいち仕草が可愛いんですけど。
てゆーか、今まで反応素っ気なかったのにお礼を言ってくるなんてそんなにアイスが好きなの!?
ジュリオの思わぬ反応に、アイスを食べるのも忘れてジュリオに見いってしまう。