ハピツリ短編

□恋愛体質だっていいじゃない!
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学パロ&恋愛勇者パロ













『はぁ〜〜………………』




「……」



『いや、ドント先輩、慰めてくださいっすよ。スルーしてないで』



「どうせいつも通りのことだろ。また男に振られたな」



『! 何で解ったんすか!?』





生徒会所属のくせして風紀室にてバリバリ働いてるオレの横で机に突っ伏す後輩、それがエリザっつー女だ。






黙って突っ立っとけば、自然と男が寄って来る整った顔立ちに東洋人特有(?)の闇みたいな黒髪。

少女、というよりは女性と表した方が近い大人びた印象を持ち、そこだけ幻想的に思わせる。
あ、いや、別に褒めてるってワケじゃねーからな(



そんなコイツが振られる理由…それは「愛が重い!」「ストーカーまがい!」「日刊ペースで百通のラブレターを送ってくる!」などの諸々を挙げればもうおわかりだろう。




だが、振られるくせに次の日には恋してる、のらくらとした変な奴なのだ…見てるコッチが腹が痛くなる。







『聞いてくださいっすよ先輩ー』







今回の人はサッカー部のエースだった、


隣の席になった時に惚れた、


サッカーするときカッコよかった、などとベラベラ喋られ、全国のJKがこんなだと世界は破滅するだろう。







というか、オレは風紀委員長で新聞部所属。なので後輩で、運動部の野郎(男)とか知らねえよ!


ああ、何だかイラついてきた。



















『うゔぇ…』


「自業自得だ、諦めろ」



ドント先輩酷いんすよ!!

あたしが「毎日百通のラブレター送ってた」って言ったらこれ!






『愛に限界なんてない!』


「お前のは行き過ぎって言うんだよバカ!」





何も言えねー。鬼の風紀委員長様の誰から見ても正論な意見には『だって………でも……』といった反論と言えない反論しか返せなかった。




『あ、そうそう。これ生徒会から書類っす。そもそもこれら届けに来たんすよね』


「最初から渡せ」


『あ、先輩先輩』


「何だ」


『先輩って恋してます?』





ブーッ、と飲んでいたコーヒー(インスタント)が口から飛び出た。





『うわばばば!そんな驚かなくても!あれっす、「恋はしてるか青少年よ」ってことっす!』


「知ってるわ!いきなり何だいきなり!」


『別にぃー?ドント先輩のスキルといったら「風紀委員長」「ツンデレ」「クーデレ」「DT」っすからね!』


「最後は余計だ」




んー…、と腕を組んで悩む先輩。よく見れば見るほど英雄先輩に顔似てるなあ。英雄先輩が2Pカラー仕様になった的な?でも青い方が2Pって気ィする。


すると、先輩はあっ、と思い出したように声をあげてニヤニヤと笑い出した。うわ、英雄先輩にさらにクリソツ(




『どーしたんすか先輩』


「いや、思い出した」



急ににやけだして、英雄先輩にクリソツすぎて恐ろしいっすよ


とは空気の読めるあたしは言いまっせーん。んなこと言ったら鉄拳が落ちてくる。




「おい、面貸せ」


『不良か』




おや、でも言ってくれるんすか!

ホント、ドント先輩ったらツンデレなんだから!(


まあ、あたしみたいに好きな人を堂々と宣言するみたいな御方では無かろうし、耳打ちでもしてくれるのか?!と思い、側に行く。











すると、














前髪をかきあげられ、おでこからチュッといったリップ音が聞こえ…聞こえ『ど、どうしたんすか先輩ッッ!?』





「そーかそーか。そんなに顔を赤くされるとは」





この俺様系ナルシめ!































恋愛体質だっていいじゃない!



(嫌ではなかった、なんて言えないっすよ!)(ドント先輩に惚れるとかない!)

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