ハピツリ短編
□放課後ニート少女の憂鬱
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学パロ、モブ子注意
「コイツさー、本当ムカつくんだけどぉー」
ああ…4時37分…………。
「だよねー、こんな貧乳の何処がイイ訳?」
ああ…4時38分…………。
「マジキモイんだけど」
ああああ…4時39分………。
「ちょっと聞いてんの!?」
バンッと壁を叩かれて意識が時計からこちらへと戻る。
『ああはい…聞いてるっすよ』
拝啓、神様。
あたしは今、ベッタベタなイジメのあってます。
声を掛けられ振り向くと数人のJKに囲まれるという…。
あたしは配達の途中だというのに。早く家に帰って1狩り行こうと思ったのに!
でも1つだけ、心当たりはあるんすよねぇ…。
『…んで、何の用っすか』
「用っつーか。お前がムカつくからシメとこうと思ってぇー」
やめてくれ。あたしにマゾな趣旨思考はない。それと早く行かないと書類の届け先で、時間にやたら厳しいドント先輩に殺される…!
ハア…、と溜め息が思わず出た。
「はあ?溜め息とかマジムカつくんですけどぉー。立場弁えてんの?」
「スプレンディドさんに気に入られてるからってチョーシ乗ってんじゃね?」
や は り あ の 変 態(英雄) か !
畜生!あたしだって好かれたくて好かれてるわけじゃねーよバカ!
ハアアア…、とより深い溜め息が自然と出た。
『すんません。どーでもいいっす。片思い乙。あたしに嫉妬してこんな後輩イビリするより変態…いや、英雄先輩にタックルでもしてくれば…………』
ハッと気付く。殺意漏れ漏れ。
今時のJKこえー!
「ふざけんじゃっ………!!」
えっ、鋏?
ありなのそれ!
思わず顔をガードする為手を出した。
振りかざされた鋏が指先を傷付けたのか、指先に鋭い痛みが走る。
そこでヘルプは現れた。
「やあ。何をしてるのかな?」
ご本人キタ━━(゚∀゚)━━!!
そう、スプレンディド先輩がそこにいたのだった。
JK共はいかにもダサく、逃げ帰った。
「大丈夫だったかい?」
『おかげさまで』
4時50分。
「済まないね、私のせいで」
少しシュンとしてる…ん?
おおお?英雄先輩が珍しく変態ではない!いや、イケメンだ!
『大丈夫っすよ?やられたのは指だけっすし』
「指怪我したのかい!?」
『あ、ええ、まあ…』
「見せてごらん」
?
と思いつつ手を出すと、
パクッと先輩が指を口にくわえた。
『っっっっ!!!?』
汚いっすよ!?じゃなくて変態!
「消毒だよ消毒」
ハハハ、と笑うこいつ(変態)
やっぱり幻滅した。
「じゃあまた後で会おうか!配達頑張りたまえ」
手を振りながら去ったこいつ(変態)
ん?配達?
時刻はもう4時55分を指していた。
『ああああああーーーー!!!』
殺 さ れ る !!
しましま模様の憂鬱
(青と黒のしましま模様は)(憂鬱に見えて実は楽しかったりする)
(遅い………)(ドント先輩サーセン!)(もっと心を込めて謝れ!)(あ痛あぁ!?)