Shortdrema(ネタ)

□それだけで胸が、
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今日の部活は顧問が練習につけない、そして体育館が割り当たってないため早めの終了となった。
同じ部活メンとくだらない話をしながら階段を下りて生徒玄関に行くと、そこには野球部がいた。


「あれ、杏咲もう部活終わったの」


高校に入ってクラスが一緒になり、休み時間よく一緒にいる倉持が私に聞いてくる。


「んー」

「ヒャハッ、杏咲が下手すぎるからか」

「失礼だろ!」


相変わらずの遠慮ない会話のキャッチボールに落ち着く。

すると後ろから声がかかった。


「仲いいな、倉持と杏咲って」


――え、

心臓が止まりそうになった。
慌てて倉持の方を見ると、そうか?なん言いながら――御幸君と話していた。

――今、名前……。


もう私の耳にみんなの声なんて入ってこなかった。
今まで全く接点を持っていなかった御幸君。
ただひとつ、私が御幸君を知っていた理由は――――好きだから。

名前を呼ばれた。
ただそれだけなんだけど、たったそれだけのことで私の世界がもっと色鮮やかな世界に変わる。


トクン、という胸の鼓動が耳にはっきりと聞こえた。




それだけで胸が、
(この音が君にまで聞こえていないことを祈る)



かるーく実体験!
今日呼ばれてドキっとしちゃった*><*


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