book-Rs〈過去作品〉
□わからない心-3
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次の日、ギルドに行ってみると普段いるはずのジュビアは休暇でおらず
普段いるはずのないリオンがいた
「よぉ、リオンじゃねぇか」
「!なんだ、グレイか」
「なんだってなんだよ!?
ジュビアなら今日いねぇぞ?」
リオンに話しかけているとギルドの扉が空いた
「ジュビア!」
「リオン様!
ごめんなさい、お待たせしてしまいましたね
」
「気にするな、俺も今来たところなんだ」
「おい!」
「グレイ様?」
「お前らどうなってんだ!?お前本当にジュビアか!?」
目の前の二人はお互いの顔を合わせて訳がわからないといった様子
昨日からどうもジュビアがおかしいと思っていたけど、なんか変な魔法にでもかけられてんじゃねぇか?
リオンのことだ、やりかねん
「グレイ…」
「ロキ…なんかわかったか?」
「やっぱりジュビアにはまじないがかかってるよ」
「だろうな
大方、リオンのやつが自分に惚れるようにでもしたんだろ?」
「それが…違うんだ」
「…はぁ?」
「ジュビアにかけられたまじないは…」