血の月牙

□裏切り者
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龍之介「申し訳ありません沖田課長!
つい反射的に投げてしまい……」

龍姫「すみません……」

沖田「相変わらず腕が立つな龍姫君(微笑」

龍姫「(ペコッ」

沖田「藤丸君と遥ちゃんは元気かい?」

龍之介「え……ありがとうございます…

隈が濃い…
ずいぶんお疲れだな…

龍之介「しかし…どうされたんです?
急に出張から戻られて私と会いたいなど…」

沖田「すまんな高木君…
龍姫君まで巻き込んでしまって……絶対に信用できるのは君だけなんだ」

龍之介「!」

龍姫「……」

沖田「ともかく高木君…これを君に……」

封筒を渡す

龍之介「こ…これは――‥」

龍姫「副長!」

竜之助「!?」

ビシャアッ
胸から大量出血

ドサッ

龍之介「沖田さん!!」

コンッ(銃弾

龍姫「消銃音!」

龍之介「誰だ!!」

キョロキョロ

カンカン(階段を登る音

龍之介「!」

バンッ(発砲

しん…

龍姫「ダメ……誰もいない」

龍之介「くそっ……
沖田さん!!しっかりして下さい!!すぐに救急車を…」

沖田「……に――‥ィ」

龍之介「!?
なんです沖田さん!?」

沖田「〜〜〜〜〜‥」

龍之介「え……」

「ひっ」

「きゃっ…キャアァ!!!」

龍之介「!!!」

龍姫「副長…どうすれば…」

竜之助「お前だけでも逃げろ」

龍姫「や…副長も…!」

竜之助「Third-iに戻るんだ
これを持ってろ!」

渡されたのは入れ歯系の指向性スピーカーだった

龍姫「っ…」

竜之助「藤丸と遥を頼むぞ(微笑」

龍姫「は…い」

竜之助「いい子だ^^行けっ!!!」

龍姫「お気をつけて…!」

ドドド

竜之助「頼むぞ……」







PM6時半

【THRDーi】

バタンと勢いよくTHRDーi高木班のドアが開いた

加納「な…なんだぁ!?」

霧島「龍姫か!!?」

龍姫「ふ……ふく…」

軽い過呼吸気味な少女の肩をギュッと抱く宝生

〜数秒後〜

加納「落ち着いたか?」

龍姫「う…ん」

霧島「何があった?君があそこまでなるなんて…」

龍姫「副長が…」

そこまで言った時だった
館内に緊急ベルが響いた

加納「今度はなんだよ!?」

アナウンス『緊急事態発生
沖田課長が何者かに殺害された
重要参考人に高木竜之助副長が全国に指名手配……繰り返す――‥』

加納「な…」

宝生「高木キャップが?」

霧島「説明してくれるか?」

龍姫「コク)―――――――消銃で心臓を……」

加納「で…お前はキャップの機転で難を逃れたと?」

龍姫「・・・」

宝生「よってたかっていじめない!」

加納「ま…お前だけでも戻ってこれて良かった…」

龍姫「………」

霧島「さて…これからどうするかですね」

加納「副長の居場所は?」

龍姫「・・・分からない」

加納「だよなぁ〜」

ピリリッ

宝生「高木キャップ!!?」

「「「「!!!」」」」

マイクと無線をセットする

高木「すまない…」

宝生「今はどこに!?すぐ応援に…」

高木「今は何も言えない…」

宝生「なぜですか!!?」

宝生「ただ…今言えるのは1つだ」

「「!」」

高木「皆に伝えてくれるか」

宝生「当たり前です!!!」

高木「気をつけろ
THRDーiにはスパイがいる
アイツ等を頼む!!」

宝生「どういう意味ですか!?」

プツン(電話が切れる

宝生「・・・」

加納「副長は何て!?」

霧島「無事なのか!?」

宝生「今は何も言えない
今言えるのは1つ……THRDーiにはスパイがいる……って」

「「!!!」」

加納「マジかよ…」

霧島「そんな……」

宝生「藤丸君と遥ちゃんを守れって…」

加納「たぶん今頃見張りがいるな」

霧島「忍び込めるとしたら」

龍姫「・・・いかせて」

加納「副長もそのつもりだろーよww」

宝生「私も行くわ」

霧島「頼んだぞ二人共!」

加納「小百合ちゃん…足引っ張んなよww」

宝生「っ///」

霧島「スグに手配する!」

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