大宮BL小説BOX

□key 【ON】
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打ち合わせ自体は30分で終わったが、

先輩に鉢合わせし捉まってしまった。


飲みの誘いはなんとか断ることが出来たが、

家に着いたらもう11時半だった。


もう、帰ったかな?


玄関をそっと開けると、

見慣れた魚サンが脱いであった。


まだ居たんだ…





明かりの点いたリビングの扉を開けると、

目を疑う光景が飛び込んできた。


あまりの違和感に、自分の家とは思えないほど…


「なんなの……これ!!」


所狭しと転がっている黄色い風船。


そして、それらに埋もれて眠っている

青いTシャツを着たオジさん。


何やってんの??

この人…





「大野さん、こんなところで寝てたら風邪ひくよ」


肩を揺り動かして声をかけた。


「う、ふわぁ〜。…和、おかえり」


「貴方、一体何してるんですか?」


「うん、まぁ、たまにはさ…。

あっ!!今何時??」


「えっと…11時半過ぎたとこです」


「30分かぁ…。じゃあさ、先にシャワーしといでよ」


「はぁ…」



半ば強引に大野さんにリビングから追い出され、

只今シャワー中。


誕生日祝いでもしてくれるのかな?

風船なんて、ガラにもないもの用意したりして…



どうしよう…

嬉しいな…


オレも年かな…

相葉くんみたいに涙腺弱くなってら…
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