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□壊してしまおう
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「相棒であることは認めるよ?でもさ。」
"喋り過ぎじゃないか。"
あの日。
赤司くんは僕に言った言葉だ。
怖い、怖い。
「あか、し、くん…?
何してっ!」
「ここなら独り占めできるじゃないか」
連れて行かれた先は
鉄格子のなか。
「っ!…僕これから火神くんと話さないようにしますっ!」
「でも、別と話すだろ?」
怖くて反論の言葉が出ない。
「っ…あか、しくん…」
「なんだい?テツヤ?」
「出して下さい…」
赤司くんには通用しないかもしれないけど。
「…僕に逆らう奴はテツヤでも殺す」
「っ!!」
やっぱり言わなきゃ良かった。
「でも」
"殺したら話せないだろ?"
だから、僕とだけ話せる体にしてあげる。
そう言った赤司くんは
とても狂った悲しい顔をしていた。
(僕だけのテツヤ)
(他に渡せる訳がない)