Noi Incontrammo

□第2話
4ページ/6ページ


大きな屋敷に着いた

大きさにビックリしているとエルモに手を引かれた

どうやら裏に回るらしい

エルモとジョーリィさんに連れられ行った先は研究室のような場所
独特の匂いが立ち込める

やばいところにきてしまったのではないか?そんな疑問が浮かぶ

キョロキョロと辺りを見回しているとジョーリィさんが紙を持ってきて机の上に広げた


「来い」


エルモに手を引かれ机に近づく

どうやらさっきの紙は地図のようだ
日本の形もあるが、かなり端にある


「お前はどこから来た」


ジョーリィさんに見られるが何を言ってるのかさっぱりだ
が、自分の母国を差せば分かってくれるだろう
私は日本を指差し期待を込めてジョーリィさんを見た


「ジャッポネか…なら話は早い。スミレに会わせてやればいいだけの話だ」


こちらに言っているのかいないのか…
よくは分からないがきっと解決策を考えてくれているのだろう、ジョーリィさんは良い人だなぁ


「エルモ、お前はここにいろ」


「コハクお姉ちゃんは行っちゃうの?」


「ああ、そうだ」


エルモがいきなり抱きついてきた


「またね、コハクお姉ちゃん」


悲しそうな顔をするエルモの頭を撫でてやった


「コハク」


名を呼ばれ、ジョーリィさんを見ると扉を開けこちらを見ていた

ついて来いということだろうか

エルモの頭をもう一度撫でジョーリィさんに近づく


「ついて来い」


とりあえずジョーリィさんの後ろをついて行く

広い家だなぁここ
というか誰もいないんですが…こっちとしては嬉しいですが

始終無言で(別に話せないから構わないのだが)ジョーリィさんについて行った

立ち止まったのはとある扉の前

中に入るとそこにはテーブルや椅子…食堂か何かなのだろう


「ここで待っていろ」


だから話分かんないんだってば

ジョーリィさんは構わず外に出て行った

一人残され心細い
早く帰ってこないかなぁ…もしかして置き去りとか…ないよね。うん


ガチャ


ジョーリィさん?

扉の方を見ると入ってきたのは…




.
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ