水面歩行
□第4話
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「何この状況」
「それは俺も同感だ。何故お前がここに居る」
簡単に説明しよう
僕は今、春恒例の身体検査とやらに来ている
ここの身体検査というのはなんというか、すごい
クラスごとに測定場所が違うし、保健室についたらついたで至れり尽くせり…
途中で見知った顔、埴之塚君を見つけた
あれ?なんで他クラスが?そういえば見知った顔がいない
気づいたときには遅かった
間違えてAクラスの身体検査場に来てしまっていた
途中でAクラスとBクラスが入り混じったのが原因だろう
「原因だろう、じゃない。自分の使用する保健室ぐらい覚えておけ」
「ごもっともです」
だってさーしょうがないじゃん?
絶対女だってばれるよこれ
別に故意に隠してたわけじゃないけど…
なんていろいろ考えてたんだよ?こっちは
「ともかく、どうするんだ?もう向こうも始まっているだろう」
「今から行っても時間かかるよねぇ。迷惑かかるのは避けたい」
Aクラスの使用する保健室とBクラスの使用する保健室は随分と遠い
Aクラス担当の保険医に頼み、僕はここで身体検査を受けさせてもらうことになった
「良かった。第二保健室遠いし行くの面倒だったんだよね」
「澤村様、A組の皆さまの名簿と混じらないよう別室をご用意しましたのでそちらで検査をお受けください」
「わかりました」
ラッキーじゃないですか
やったね、迷ってみるもんだね←
「じゃあまたね。埴之塚君」
「…」
ちらとこちらを一瞥すると自分の身体検査に戻っていった埴之塚君
なんだかんだ言ってずっと僕の傍にいてくれたんだよな…根はいい奴なんだなきっと
…これがツンデレってやつなのか?
とりあえず看護婦さんに連れられ別室に移動する
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