SID’s Dream

□プロポーズ
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「ねー明希ちゃんっ♪」
「"ちゃん"は付けるな」
「じゃー明希様?」
「・・・やめて」



明希はからかうと本当に可愛い。ていうか、面白い。
ついでに言えば、照れ屋でちょっと無口だ。




そんな明希とは付き合ってもう3年になる。
彼が所属しているバンドは十周年を迎えて、忙しい毎日を過ごしていた。
最近まではライブやイベントでほとんど会えなかったが、やっとオフの日が取れて家に帰ってきた。




「ただいま、名無しさん」
「お帰り! 明希ちゃんっ♪」


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