短編or中編

□笑って  完
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「ほぅ。お前が惚れた男ってのはアイツのことか?」


『そうよ。悪いかしら?』


「いーや。良い目をしてやがる」


そういった天人は私を捕まえている手を放そうとはしない。

『放してよ。彼氏に怒られちゃう。』

「今自分がどの状況か理解しているのか?」

天人に睨まれ、唇を噛みしめる。
すると顎を掴まれ無理矢理目線を合わせられた。


「お前をここで喰うこともできる。今からお前を犯してやってもいいんだぜ」


天人の言葉が嘘とは思えなかった。

『・・』

はやく・・

早く助けて・・銀時・・! 


天人はなにも思ってはいないように船(宇宙船)に乗ろうとする


『!ま・・待ちなさいよ!どこに』

「決まってんだろ?
お前ほどの人間は値打ちが高い」


ギロリと光らせる目。
しかし、窓の外を見るとそこには私の彼氏の姿が見えた。

『ぎんとっ』

「見な」

口元を押さえられ指さされた方を見る。
そこには


銀時に向けられた無数の銃口。

その存在に銀時は気づいていないようだった

『・・ゃだ・・』

死んじゃうよ・・銀時が・・

『・・やだぁッ!!』

殺さないで
お願いだから
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