キューティクル探偵因幡
□すみません
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そんな時
ドンドン
「因幡さーん!いつまでシャンプーやってんですかー!」
「っは!ご丁寧に鍵まで掛けてますよ!」
優太君が気付いたようにドアをたたき出す。
「ちょっとー」
ぶーぶー
ドアの向こうから文句の声が流れ込んでくる。
『でましょうか』
「そうだな」
目を合わせると微笑んだ顔が目に入り
自然と顔が赤くなる
不意打ちはやばいなぁ・・
そんなことを考えていた私の隣で
目を合わせた後顔がバッと赤くなり、見えないように口元に手を起き
(やべぇぇええっ!超可愛いィィィイイッ!ドアこのままにしとこうかなぁ・・もうここで二人で暮らそうかなぁ)
脱衣所でこんな事を考えていた狼を夢は知らない。
「3」
『あれ?なんかカウントダウン始まっちゃいましたよ?』
「2」
「あぁ、そうだなぁ」(愛のカウントダウン・・)
「1」
『なんかやば』
「「0/0ォォ!」」
ドガァァアアンッ!
なぜ最後因幡さんが叫んだのか不思議だが
「夢さん!大丈夫ですか!?」
『ぇ?はい』
慌てて駆け寄ってくれた圭君に自然に目が行く。
「クソ!先生はどこに・・!」
「下!君が踏んでるドアの下ッ!」