NARUTO
□少年期 〜出会いそして別れまで〜
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『えっ・・?』
振り払われて、叩かれた手の平が熱く感じた。
「どうせ・・・・・どうせ・・・・
お前も俺に痛い事するんだろ??!!」
そう泣き叫ぶ彼は、痛いような苦しいような表情を浮かべていた。
『しないよ』
「え・・・・??」
ザーーーー・・・。
雨が一段と強くなった気がした。
『痛いことなんてしない。』
まっすぐ見据える彼女に、彼の心が揺らいだ。
「ほんと・・・に・・??」
『うん。』
信じて。
そういえば、
戸惑ったように俯きながら
「・・・うん・・・・。」
うなずいた。