短編or中編

□我愛羅目線 じれったくいきますッ  完
1ページ/3ページ

我愛羅目線です

『おはよ!我愛羅!』

毎朝のはじまりだ
昔からいつも声をかけてくれる唯一の女だ

「あぁ。おはよう」

最初から俺もこうだったわけではない

何度か殺そうとした

だけどコイツはいつも笑っていた。

『我愛羅の笑った顔がみたいな』

そう笑う彼女に、少しずつ心を開いたのだ

『我愛羅ー』
「ん?」
『久しぶりにお団子食べにいこーよ!』
「まだ書類が残っている」
『・・そっか』

いきなり、しゅん・・となる所がお気に入りだ

「もう少しで終わる。準備しておけ」

『!うん!』

バァッと明るく笑い、頷くところも。

他にも沢山ある

泣いた顔も怒る顔も悩む顔も悔しがる顔も

全部お気に入りだ

でも本人を前にすると、胸が熱くなり、心の中で思うような言葉は口に出せない

昔からの不思議だ

「あ」

気づけば書類に心で思っていたことを書き写してしまっていた
『どうしたの?』
「砂漠灸ッ」
『え』
とりあえず、書類を処分した。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ